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夢の小径を散歩する  あちらこちら寄り道 道草    つれづれなるまま・・・・
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高松駅で迎えに来てくれたカズ君、先に着いていたポールさんと

ポールさんに同行してくれたRさんの3人に、無事会うことが出来た。

Rさん手作りの美味しいお弁当を車中で頂き、お腹も満足したところで

わあいに到着。

わあいは家の前に畑があって、母屋のほかに小屋や離れもあって、

玄関から台所は土間になった典型的な田舎家(農家)の造り。

泊まらせて頂いた北側の部屋に面した裏庭には、小さな祠があって

神さまがまつられていた。その向こうにはたばこ畑。

それを見たとき、ここはネイティブ・キャンプの集いにピッタリな場所だと思った。

ゆるゆるした空気の中、ネイティブ・キャンプは始まった。

輪をつくり、ポールさんがまず自己紹介をしてから、

歌をうたってオープニング・セレモニー。

その後、この輪のなかで話したいことや、歌・踊りなんでもいいから

やりたことがあったらシェアしましょう・・・ということになった。

が、これがありがちなことなのだが、皆やりたいことを思いつかないのか、

誰か何か言うかなという様子で、他の人の気配をうかがうばかりのちょっと淀んだ空気。

そこで、私が立ち上がり聞き覚えたインディアン・ソングを歌った。

それからまた沈黙。そこでポールさんがいくつか歌を歌ってくれた。

その後、自己紹介を兼ねたトーキング・スティック・サークルが始まった。

トーキング・スティックとして使われたのは、竹の棒だった。

その日参加していたある人(女性)が、自分が抱えている問題を話し始めた。

はじめはその人が何を話したいのか話のポイントが見えず、時間だけが

徒に過ぎていっているように感じた(というのは、先走りしがちな

私だけの感覚だったかも知れないが)。 

ただ単に聞く、耳を傾けるということの難しさ。

たいていの場合は、途中で口をはさんで、人の話を聞くというよりは

自分の意見を言うことに終始してしまう。

トーキング・スティックには、話し手が話し終えるまで、

最後までちゃんと聞く。話し手を妨害しない/尊重するという

意味合いが込められている。

どこかの国の国会議員さんも持った方がいいんじゃない?

ポイントにたどり着くまでに結構時間がかかったように感じた。

徐々に彼女の抱えている問題が見えてきたが、聞いていた人たちは

それに対して何を言えばいいのか戸惑いを感じているように見えた。

ちょうどその女性のの真向かいに座っていた人(男性)が、あなたが言っている事は、

私の耳にはこんな風に聞こえると、自分の考えを話し始め、

輪の空気が動き始めた。大方の意見は、問題そのもの(ネガティブな方向)に

目を向け状況を変えようとすることではなく、まず状況をありのままに認める、

受け入れるということではないかということだった。

その間の意見交換で、その女性も自分がはまっていた部分が見えてきたようだった。

問題を解決したわけではないが、問題を問題として見ている自分自身の心の在りように

気付くことで、違った見方ができるようになる。

人と話すことの効用はそこにあると思うし、

特にトーキング・スティック・サークルのように話し手の意思を尊重する場では、

その効果が大きいように思えた。

そこからポールさんの部族が伝統的に行っているヒーリング・セレモニーを

その女性のためにやってみようということになった。

そのヒーリングには特別な能力をもったヒーラーは必要なく、

いちばん肝心なのは、ヒーリングを受ける人を思う気持ちで、皆がそこで

心をひとつにしてその思いを、ヒーリングを受ける人に向けることにある。

あとはスピリットに委ねて、それぞれのフィーリングや直観で歌い、

足踏みをして踊り(それによって部屋そのものが太鼓のように鳴り響く効果がある)、

ある人はマッサージ、ある人は体の周囲のエネルギーの掃除などなど、

思い思いに行う。

まさにスポンテニアス(spontaneous)・・・自発的・自然発生的なヒーリング。

どこかの誰々のセッションを受けるというのではなく、お互いがお互いを思いやる、

そのつながり、愛による癒しっていいなあ・・・と思えた。

ここでも歌と踊りは欠かせない場を支える基本要素となっている。

このヒーリング・セレモニーによって場の空気も一気に活性化し、皆汗だくとなって

笑いが渦巻いた。

食事と休憩をはさんで、夜の部はキャンドルの灯りのもと、

ポールさんのインディアン・フルートの演奏を聞いた後、

ストーリー・テリング。ポールさんが話してくれたのは

身振り・手振り・動物の声真似などを交えながらの

カラスにもぐらや熊、そして恐ろしい(?)たこ女などが出てくるお話や、

おばあさんのシーダー(ひのきの一種)の木のお話など。

話の区切りのところで、聞いてるよという相槌を合いの手のように

入れながら、物語はリズミックに進行していく・・・はずだったが、

日本人を相手に通訳つきで話すというのも初めてなら、聞く方も訳す方も初めて。

すべてが初めてづくしで、思ったようには進まなかった。

後になって、笑いのポイントがどこにあったのか、どこで笑えばいいのか

分からなかったと話す人もいた。

インディアンのストーリーは、幼い子供が生まれて初めてお話を聞くような

気持ちを思い出して、そういう心持ちで聞かないと、あまりに単純・素朴で

聞き逃してしまうものだということが、私も今回の経験で分かった。

私自身がぶっつけ本番で、ちゃんと物語れてなかったと思うし、

正直どのあたりに笑いのツボがあるのか半信半疑のままやっていた。

またいつかそういうチャンスに恵まれたら、あらかじめお話を聞いておいて、

自分の中である程度は構成や語り口調などを考えてからやりたいなと思った。

そんな後々のために教訓となるような場面もあったが、

ネイティブ・キャンプそのものは、初めのぎこちなさ・緊張が解けて

皆が家族のようにほぐれた場となっていた。

終えてみると、なかなか盛りだくさんな

いい汗をかいた1日だった。

* 写真はポール・ワグナーことChe oke'ten氏の

   インディアン・フルートのアルバム

        ‘Journey of the Spirit’ 






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なし
最近スカイプに出ていないのでなにかあったな、とおもっておりました。おげんきそうでなによりです。
ゆめみ 2012/04/02(Mon)17:30:12 編集
無題
元気ですよ。あったかくなってきて、畑にいるのが(畑仕事はそれほどでもないけど、春の野草に彩られた土の上に座っているのが)心地い~季節になって、いい感じ。今はだいぶスッキリして自分集中を心がけるようにしてます。ちょうど今、自分が訳した本の翻訳権が取れる可能性があるのかどうか、問い合わせのメールを送信したところ。そういう行為が無謀なのかどうかも全く検討がつかないんだけど、ダメもとと思って。スカイプの件だけど、人がPC使ってるのが、いちいち表示されて鬱陶しいから、表示されないように設定をかえたんだよ。悪しからず。ではまたね。
miriko 2012/04/02(Mon)18:21:44 編集
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